ここ数年は「起業ブーム」とも呼ばれ、若年層はもちろん、リタイアしたベテラン層の間でも会社を立ち上げることが珍しくなくなりました。始める事業はさまざまながら、会社を創業すれば、自社サイトの保有も当然視野に入れるべき事項となるでしょう。
調査会社のニールセンによると、「企業サイトの信頼度」は多くの世代で「知人の推薦」に次ぐ高い水準となっており、特に若い世代ではテレビや新聞の広告をも上回っています(※)。
今回は、企業サイトを立ち上げる際に知っておくと得すること、注意すべきことなどをまとめました。これから自社サイトを作ろうという方はもちろん、すでに保有している方もおさらいとしてぜひ参考にしてください。
ドメインを取得する
企業サイトに限らず、サイトを作る際に絶対に必要となるのが「ドメイン」です。ドメインは通常、英数字で構成された唯一無二のもので、例えるならインターネット上の住所だといえるでしょう。
インターネットの世界において、ドメインは日に日に重要なものになっています。特に新しいサイトやサービスを作る際など、会社名やサービス名を決める前に、目的のドメインが取得できるかどうかを確認することも珍しくありません。
ドメインの取得は、専門業者に依頼するのが一般的です。国内では、以下のような業者が著名だといえるでしょう。
お名前.com
さくらインターネット
http://www.sakura.ne.jp/domain/
ムームードメイン
バリュードメイン
https://www.value-domain.com/searchdomain.php
サーバーを借りる(設定する)
ドメインと同様、Webサイトを持つ上で必要となるのが「サーバー」です。サーバーとは、Webサイトを構成する各種ファイルを格納するための場所のことで、物理的なコンピューターを指します。逆にいえば、コンピューターさえあればサーバーを準備することは可能ですので、会社や自宅で利用しているパソコンもサーバーとして利用できます。
ただし多くの場合で、サーバーに使われるコンピューターは個人で利用するパソコンより、処理速度が速い、セキュリティ対策が強固など、性能的に優れています。また、サーバーの管理は通常エンジニアが行うものであり、専門的な知識が必要となります。他にも、24時間動かし続けたり、悪意ある攻撃を防御したりといった運用を行うことは、特に中小企業では大きな負担となりかねません。
しかし現在では、性能が高く、セキュリティ対策も行き届いたサーバーを安価で借りることが可能です。こちらもさまざまな業者がサービスを提供していますので、コストや目的に合ったものを探してみましょう。
さくらのレンタルサーバ
ロリポップ!
GMOクラウド
CPI
サイトのコンセプト、自社サイトの目的を考える
例えばあなたの会社でサイトを作ることが決まったとして、1から10まですべて制作会社へお任せというのは避けましょう。
もちろん、デザインやサイトの構成といった技術的な部分は専門家に頼った方がよいでしょうが、サイトを作ることで何を実現したいのか、どのような人にメッセージを届けたいのかといった根本的なことはやはり自ら考えておく必要があります。
次回以降は、実際にサイトを構築する際に必要なものなどを見ていくことにしましょう。
※参照: